きえもの

きえもの【番外編】③

中国放浪記‐ゼミ課題と成人式
  
 私の名前「恭兵」は中国語で「ゴンビン」という発音をします。日本では同訓異字で、兵を「平」と書かれてしまうことが多いですが、中国語で平は「ピン」で、発音が違いますから間違うことはありません。
 さて、太陽暦の正月を祝わない中国では、日本の正月三が日は平日です。北京大の留学生は1月2日から5日までは前期終了試験のため、寮内は普段の賑やかさが消え、室に籠っての試験勉強です。試験が終われば楽しい春休み!とはいかないのです。というのは母校同志社大学の留学中の課題があるからです。内容は各自設定していますが、私は以前父が買ってきた「北京秘境75か所巡り」という本をバイブルに、各所を訪ねレポートすることにしました(写真1)。学期中は授業が多く、勉強もしていかないと少々微妙な私のことですから、時間的に行くのが難しいのですが、休みになったので、地下鉄とレンタサイクルを駆使してまわっています。取材鞄には、本、カメラ、スマフォと予備バッテリーを入れています。スマフォのバッテリーは極寒の環境下では異常放電し、手持ちで1時間も持たないので、予備のバッテリーは絶対必需品です。今日は紹興と湖南の両会館を訪ねました。皆さんご存知の魯迅は紹興。毛沢東は湖南と、地方から北京に出てきた人はまず同郷の人が集まる、このような場所に寄り添って住んでいたのだそうです(写真2、3)。
 今年成人式を迎えました。成人式は「中日友好成人式」として日本大使館で行っていただきました。この成人式は留学をしていて、日本で成人式に参加できない留学生と、日本の文化に関心のある中国人の学生を対象に、2011より開催され8回目となります。「結び/~今日と明日、あなたと私~」というテーマで、約200人が参加しました。普段はお会いする機会の無い横井裕大使や、NHK中国語講座でお馴染み、段文凝さんともお話させていただき、有意義な成人式でした。また中国国際放送局(旧北京放送)のインタビューに答えたものが放送され良い記念になりました。家族や今までお世話になった方々に改めて感謝しました。
(写真4、5、6)

写真1
写真1
75箇所制覇は少々高い目標だったか?
写真2
写真2
毛沢東も1919年12月に訪ねたそうです。
写真3
写真3
昔からの北京の住まい(周辺の胡同)。
写真4
写真4
横井裕特命全権大使と。
写真5
写真5
段文凝さんと。
写真6
写真6
突然の事で少々緊張しました。