きえもの

きえもの 163

先生との事⑪ -浙江省の旅④-
 
 コロナ禍の不自由さがSNSの多様性を進化させています。ネタが無いことは連載を続けるうえで苦慮しますが「どうにかしよう」と考えることが活性化(チョッと言い過ぎ?)にも繋がっていくかなあ~とも考え、取り組んできましたが、やはり生ネタは有難い。写真1は上海を代表する観光地外灘(バンド)です。天気は最高。私の知る限り人で溢れる場所ですが、閑散としています。「印泥の量り売り」で有名な文房四宝店「上海西冷印社」も量り売りしかしていないし、名店「朶(ダ)雲(ウン)軒(ケン)」も筆墨用品は「どこにあるのって感じ」「お客さんなんか来ないよ」と店員さん。芸術業界に大変なダメージがあることは間違いありません(写2)。
 
 西側諸国ではそれ程話題にもならない中国産ワクチン。「武漢のウイルス」なんて言うなら、本当は中国製が1番効くのと違うの?知らんけど。写真3は上海のワクチン接種会場です。市内には多くの会場があり、接種が進んでいます。Greenパスを入手したチョイ悪君の友人は目的地へ移動します。途中立寄ったサービスエリアの検査場。往来の多い場所では建物の外で体温検査がされています。このような場所は簡易的ですが、宿泊などの場合、身分証にGreenパスの提示に加え、体温検査が必須です(写真4)。
 
 今日は4月20日。大阪は3回目の緊急事態宣言発出に向けた要請をしました。変異ウイルスの感染拡大が止まりません。この原稿をご覧いただく頃「東京オリンピック」も「岸和田祭」を含めた全国の秋祭も「ワクチン接種」も「経済活動」も問題解決していることを祈らずにいられません。
 
 旅行2日目は浙江省の省都「杭州」泊まり。「恋の都」とも呼ばれ、人民が新婚旅行で最も訪ねる人気スポット。美しい街です。夕食後の楽しみは、趣向を凝らした演劇鑑賞でしょう。題名は「西湖之夜」雑技を中心に、少林寺拳法の演武を取り入れ、優美でかつ迫力満点。退屈させない舞台です(写真5)。
 
 明日からは少々足場の悪い観光地に向かうこともあり、希望者でマッサージに向かいます。マッサージは人次第。当たり外れは良くある事ですが、この夜はハズレが先生以外に数人いて「北條、携帯ばっかりいじったで」と。許されることではありません。ガイドの斯さんに泉州弁で強烈に抗議をして、超険悪なムードに。私事ですが人生不思議なもの。この出来事がきっかけで、仕事はもちろん現在も家族ぐるみの付き合いをする朋友となっていくのです。


写真1
中国繁栄の象徴ともいえる場所ですが。

写真2
人通りもまばら。

写真3
いつでも接種できるので混雑感はない。

写真4
この様な検査場が上海に繋がる道に必ずある。

写真5
数百人がかりという大きな舞台もある。