きえもの

きえもの 159

先生との事⑦ -四川省の旅③-
 
 山坂神社を初めて訪ねたのは第50回璞社書展記念DVD撮影のためでした。先生と自転車で田辺界隈を廻る計画です。当然小坂先生所縁の法楽寺にも立寄り撮影もしました。自転車に乗りながら「北條この辺りでなあ・・・」と昔話を伺いながら、自転車を止めて撮影をするのです。本殿には先生の力強い扁額作品が数点納められていて感動したことを改めて思い出しました。境内には「令和御大典奉祝記念」石柱が設置されていました(写真1)先生の文字が刻まれた最後のものです。徒歩で散策しましたが、ご一緒した当時の事をとても懐かしく感じました。
 
 峨眉山を後に再び成都へ。微妙に予定時間が狂い始めます。記録では14時の下山が17時前になっています。翌日の重慶へは「高速道路ばかり」と甘く見たのが大間違い。途中寄った土産物店。今回初!そして明日夜はもう日本!人数は約40名。ニタリと笑う土産物屋にヒキツル我。それはエライ事でした。巴蜀の都成都を漸く後にして、向かうは世界遺産「大足(ダイソク)石刻」です。世界遺産登録後経過時間が短く資料も少な目「大したことなく終われる」と思ったのがまたも失敗。今となってはこんな世界遺産を観られることはないでしょう。石刻の入口は粗末な鉄の扉で、簡単な鍵を職員が掛けているだけ。ほぼむき出しの石刻は触りたい放題です。それだけに皆さんのテンションは上がります。文革の影響が全く無く、ほぼ完全な状態で残されたのは何よりも人里離れた辺鄙な場所にあったことだとか。全長31㍍の釈迦涅槃像は圧巻です。感動に包まれ出発が惜しまれ、閉門時間を過ぎてまでこの地に留まりました(写真2,3)。
 
 が、おかげで目的地最後の夜、重慶の到着時間はズレにズレ、江沢民も訪れたという火鍋の名店では、我々のためだけにやたら広い店を閉められずに待っていました(写真4)。ホテル着が22時。翌朝出発は5時半。急遽ホテルが朝食の弁当を作ってくれて、上海行の飛行機に飛び乗る始末。でも皆さんお元気。豫園に行きまだまだ観光&買い物。今なら絶対こんな危険でしんどい計画ヨ~組みません。浦東空港に無事着いてガイドの王さんが「ホッとした」と言ったのを思い出しました(写真5)。


写真1
是非ともご参拝ください。

写真2
彩色もしっかり残り美しい摩崖仏。

写真3
重慶市大足は「摩崖仏の里」と呼ばれている。

写真4
遅くなりましたが、夕食に表情も緩みます。

写真5
上海豫園の名店緑波楼で無事帰国祈願して乾杯。