きえもの 147
三山③―鎮江
全世界が新型コロナウイルスの猛威に見舞われている中。昨日習近平主席が武漢において「ウイルスは封じ込めた!」と表明したニュースが報じられました。さすが中国!我が安倍首相ではこのタイミングで「やったぜベイビー!」(なんとフルイ)的なお気楽なことを堂々と世界に向かってヨ~言わんでしょう。絶対「オマエな~😡」と世界中から言われるのが分かっているのに、そんなことなど気にしない、そこのところが大国の長。よその国より絶対自国です。日本でも感染者は増えるばかりで、治癒者や潜在患者数など全然分らぬスカッとしない毎日。そんな先の見えぬ中お気楽な事を書くのもどうかと悩みましたが、こんな時にこそきえもの話。ガンバリマス!
7月の猛暑の中最後の目的地「焦山」に着きました。長江から見て左側に位置します。同じく中央の北固山、右側の金山と違うのは長江に浮かぶ島だということです。周囲2㎞標高150m。直接島の頂上へはロープウエイ、麓へは船で渡ります。
着いてまず目にしたのは頂上の「万佛塔は現在見ることができません」の表示。「ですって!」とバツの悪そうなチョイ悪君「また来なあかんな!」と落胆の私。午前中行った金山の「芙蓉楼」と同じく肩透かしですが、それでもさすが歴史ある古刹「定慧寺」約1800年前に創建され、南巡時の康熙帝がその名を付けたという程です(写真1)。
よくある失敗と反省は「焦山碑刻」(写真2)の存在を調べていなかったことで、その碑数は400点を超えるとのこと。「もっと下調べしときゃ良かった」と悔やんでみても後の祭り。時間がない上に到着後約1時間、凄まじい雷雨で身動きが取れなかったことがより残念な結果ですが、明代に刻されたという「蘭亭碑」(写真3)や日中友好として作られた立派な「良寛碑」などを見学(写真4)できました。ただ帰国後もっと色々あったのを知り、大いに後悔しました。
時間の迫る中見入ったのはアヘン戦争勃発後、清政府が設置したとされる「焦山古砲台」。雄大な長江に向けられた砲台からは生々しい戦争の面影を、夕立後の涼しさの中で感じました(写真5)。
写真1
鮮やかな黄色の門の彼方焦山のシンボル万佛塔。
写真2
再度必ず訪ねます。
写真3
この碑の裏に多くの碑があります。
写真4
1997年日本の良寛会から贈られたそうです。
写真5
この付近に約 20砲設置されているとのことです。