書具よもやま話 61
額の工場を訪ねて②
竿状にカットした物は別の工作機械に入れられます(写真1)。かなり大きな機械ですが、この機会の中を通すと四角い角上の竿が額枠の形に削られて出てきます(写真左側にL字型で出てきているのがわかりますか?)。この機会の中にある刃物の組み合わせを変えることで、無数の枠の形が作れるそうです。
以前(10年以上前伺った時は木屑がありましたが、今はどこにも見ることができません)。写真1の機械の上に沢山のホース状の物が取り付けられています。削られた木屑は自動的に吸い出され、写真2の機械の中へ。この機械の中で処理された木屑は有機肥料として、近隣の農家の方々に使ってもらっているそうです「エコ対策と、工場内の美化の向上により、品質の更なる向上のため」と社長さんはおっしゃっておられました。(取材協力日本工芸)