書具よもやま話 51
作品の扱い④ 書き込み注意
表具前の作品チェックでよく目にする写真の「書き込み」。作品選別の後に書き込まれるのでしょう。○とか☆とかマークはさまざま。鉛筆だけではなくボールペンで書かれたものもごく稀にですがあります。どちらも見つければ消しますが、見落とし裏打ちしてしまうと消すことはできません。印泥の汚れと同様裏打ちされると案外この書き込みが見えてきますから注意が必要です。
書き込みには選別された日の日付や、電話番号のような数字が書かれたものもあります。注意はしてはいますが、鉛筆で薄く書かれたものは目立ちにくいものです。できれば直接書かれるのではなく、クリップや付箋等を利用して、マークされることをお勧めいたします。