書具よもやま話 47
作品の扱い② 手は洗おう
『手は洗おう?』私はしっかり洗っています。前回同様そんな方は今回のお話はパスしていただいて結構です。でも作品をお預かりしていていつも目を凝らすのが微かな印泥による汚れです。汚した作者の先生方はほとんど気が付いておられないと思いますが、多くの作品についています。微かでも表具をすると良く見えますので見逃すと大変です。
押した印からの汚れではありません。大体は印を片付けるときに印から手に印泥が付き、その手から付いたと思われるものが多いようです。見つけ次第可能な限り掃除をするようにいたしておりますが、強い汚れは完全に消えませんのでご注意を。
こんなところに残った印泥が紙に写ります。