中国よもやま話 99
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉓‐新市
前号の太平橋旅館「どれぐらいボロイの?」。などと物好きなご質問をいただいておりますので、こんなところに宿泊した我らに自ら敬意を払い、橋前からの建物全体写真を再度掲載させていただきます(写真1)。斯さんによると、外国人をこのような宿泊施設に案内することは衛生や治安の面からご法度で、3星以上のホテルが当たり前。ここは当然星などつくはずも無く、(いや非常に綺麗でも民宿のような宿も星はありませんから)星以下、旅館前の看板とも言えない『太平橋旅館』の書き込み事態今の物でない、お化けでも出てきそうな不気味な旅館でした。が、旅館の親父は案外気さくで愛想好。大体こんなものです。見てくれで(でもここは酷すぎましたが)物事を判断してはいけません。
物事表裏があるというか、あって当たり前でしょうが、こと食い物となるといけません。出で立ちは美麗でも中身はムチャクチャ(誰のことでもありませんが)てなことは許されないわけです。しかしあえて何度も触れますが、何でも有のこの国のこと油断は禁物。常に腹を引き締めて挑まなければいけません。判断の基準は活気と客の込み具合。飯時にガラガラの店など、やはり不自然でしょう。
前回の羊肉麺屋の並びの店も人だかり。ここは茶糕の店(糕は米粉を煉って蒸したもの)です。茶糕とは中に入った肉みそが茶色にみえるからでしょうか。麺を食した後には些か重量級ですが、無視して通り過ぎるには後ろ髪をひかれる気分。店に入るとホカホカの茶糕に群がるお客。一人で何箱も持って帰るので、なかなか順番が回ってきません(写真2,3)。
看板によると『香港のテレビに取り上げられた天才調理師の店』だそうです。最近は調理場が客席からのぞける店も増えましたが、調理場の裏は見えにくいようにしているところが多いようです。しかしさすがに自慢のお店。店裏もオープンです。コメを洗いザルに揚げ水切りをしています。水は当然?水道水かな?食器を洗う麺屋の女性たちも明るくフレンドリー「なんで私たちの写真撮るの」というので、「奥さんたちのお蔭で美味いのね」と返すと、「そりゃそうよ!」ですと。写真(4,5)
写真1
屋根の棟の部分が波打っています。
写真2
店前に人が溢れるほどいることが大切。
写真3
作ってもすぐ売れていきます。
写真4
洗っても洗っても足りない!
写真5
「ちゃんと洗ってるよ安心しな!」