中国よもやま話

中国よもやま話 98

― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉒‐新市


 人生は選択の繰返し。コンビニで朝サンドウィッチにするかおにぎりにするのかで考え込んだ末、決めきれず両方食べてしまうなど、結構いますよね?エッいない?どっちにしても些細、深刻どんな場面でも常に決断をしないといけないものです。決めたことが上手くいかないのも人生。悩み苦しんだ末の決断(ホントはそんな大層なことは自分んでヨー決めませんが)が失敗なのは日常しょっちゅう。マーフィーの法則ならぬおやじの法則かと、我が家の会長に罵られております。
 副題の通り中国旅で重要なのが飲食い。それだけに飯屋の選定は重要です。衛生面の良否という問題があっても、そこは目をつぶり入ってみたくなる危なそうな店の多さに、腹の弱い相棒の斯さんは弱腰な発言を繰り返します。まるで過保護で口うるさい○○のようです。古鎮の中の店に絶対NOを出す彼が珍しく勧める店。嫌でしたが顔を立てて入ってみるとホラ・・・ハズレ!中国での飯屋探しは法則が逆で、常にビンゴ。絶対外しませんし腹もこわしません。私は(写真1) 
この新市にある『銭宅』呉越国王銭鏐の末裔らが集住していた場所。著名な小説家茅盾の母親の生家がここにあります(写真2)。歴史を知るにつけこの街に「泊まろか」という話。理由はこの太平橋旅館。ボロい。橋前からの雰囲気だけで、外国人が泊まるには超最悪。ただ怖い物見たさだけ。飛び込むと予約はOK。晩秋だから「シャワーいらんよなあ。ベットにはもう虫おらんよなあ」とか言いつつ宿泊予定のホテルはキャンセル。寝れないけれど、ホンマええ夜でした(写真3)。
 先程の店は程々に、私の鼻を利かせ古鎮外の散策へ。いきなり目に入ったのが羊肉麵屋。道にまではみ出して食す正に原住民!血走る私の眼に対して、血の気の引いた面持の斯さん。「さっき失敗したんやからアカンで」私の怒気に本当にイヤイヤの斯氏。大賑わいの店内。お薦めの羊肉麺は安くてメチャウマ。女将のお勧めは羊肉の煮込み。あんな顔をしていたのに最後は「ここはエエ」ですと。ほんまガイドやのにしっかりしてや。後日彼は綺麗好きで貴族で美人の、彼の会長を連れて行き、ダメ出しされたとか。相手考えて連れて行かんと(写真4,5)。






写真1

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湯気も出てないのになぜ旨いか?
写真2

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茅盾の生家は烏鎮にあります。
写真3

写真3
金が無い訳ではありません。
写真4

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この雑然としたパワーが旨さ!
写真5

写真5
満面の笑み。旨い訳です。