中国よもやま話 89
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり⑬―
「会長、会長」と書き続けていますと先輩諸氏から「江口会長のこと?」と、とんでもございません。この会長は私の愚妻のこと。でも確かに誤解が生じるのはいけません。色々考えました結果「我が家の会長」とすることにしました。どうぞお見知りおきいただけますように。
写真1は杭州周辺の散策に世話になっているこちらは斯さんの会長の真っ赤なシビック。さすがホンダよく走るいい車です。「いくらした?」と聞くと「3年前で20万元」3年前なら日本円で270万円ぐらいか?でも今なら350万!そら輸出業界は好況なはず。ご存じ為替の変動はそれ程大きく、反対の輸入業界(一応筆墨業界も)は中国国内の物価高もあり大変厳しい状態なのです。
中国人口の一割もいない富裕層ですがその金持ちぶりは、長く続く不況状態の日本人の想像域をはるかに超えています。斯さんはそんな富裕層とまではいきませんがそこそこ金持ち。とはいえ一般市民の貨幣の価値は杭州のような大都会でも日本の五分の一程度でしょうから、20万元は大金。本当はこのシビック相当な高級車なのです。そんな車が街中に溢れる現状。もう尖閣や靖国参拝でそれ程大騒ぎしなくても?とも思う向きもありますが、そのあたりはまたの機会にしましょう。
もともと私に古鎮探索を仕込んだのは斯さんですが、杭州に到着するなり「今回のは私も行ったことがない。日帰りはムリでも行く?」最近斯さんのこのような挑発的な言動にムカッともしますが、そこは病気の二人。仕事の予定などは簡単に変更。宿泊予定のホテルも急きょキャンセルし、杭州から約350㎞離れた寧海に向かいます。ルートを簡単に説明すると、杭州から東にある寧波市に行き、南下すると寧海です。ほとんど高速道路でも約6時間はかかりましたから、変人斯さんでも行ったことが無いのは分かります。「ところでホテルは?」と聞くと北條さんのお好みどおり」ニャッと笑う顔に不吉な予感。泊まるのは写真2の『古鎮土味酒家』「おい俺はとりあえず外国人だぞ」と言いながらも心は高鳴る自分が嬉しい。暑いさなか冷房もシャワーもありません。「どう満足」という斯さんに「まだまだ」と返した私。どんどん酷いガイドになりよる。
こんなところに泊まったのは折角だから早朝の田舎の風景を楽しもうということもあったのですが大正解。露店に朝飯屋に人人人。最高です(写真3、4、5、6)。
写真1
この前ちょっと当てました。
写真2
爽快!ではありません。
写真3
うちのは美味しいよ。
写真4
搾菜入りの豆乳。絶品。
写真5
肉まん一個1.5元。高くなりました。