中国よもやま話 87
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり⑪―
毎号突然ですが、「これについては貨幣感覚が無くなる」なんてことありませんか。テレビの何とか鑑定団等でよく見かけますが、骨董品にはどうしょうも無い。偽物だったと分かってもなぜか「ニヤニヤ」して状況を理解しようとしないなんて・・・。女性でしたらお洋服にアクセサリー。指輪なんていくつあっても関係ありません。ホントいくつでもほしいのです。
さて、私は俗にいう『消え物』好き。何度となく夕方に財布に有ったはずのお金が次の朝には全く無くなっていて。それは後悔の連続です。もういい歳になった今でもたまにやってしまい、いつまで経っても成長しないアホなところが我ながらなんともスキなのですが・・・。あともう一つは衝動買いのお土産。これもやめておけばいいのにいらない物を度々買い込むのです。古鎮ではこの手の(欲望を掻き立てる)店屋が軒を連ねることで、一度は断っても二度三度と勧められ、心が揺らぎます。
商店の立ち並ぶ朱家角の土産物屋は巧妙にしてかたくなな?私の心を誘惑するのです(写真1)。挙句の果て近頃まれに見るほどバカにされた一品がこの頭部按摩器です(写真2)。この奇妙な形と「頭を按摩する」という口上になんとも心と身体が反応してしまいました(情けない程の喜びの表情でしょう写真3)。
前号の続きですが放生橋からの眺めの素晴らしさです(写真4)。清朝中期に建てられたアーチ型の石橋は「上海一の橋」とも呼ばれています。橋の下では『放生』の名前の由来であり、この橋を建築した僧侶の捕獲を禁止する教えをまねて「魚を放流すれば功徳がある」という触れ込みで、我々観光客相手に浄財集めをしているのですが、観光客がいなくなると、放流した魚を網で集めて再利用するという何とも罰当たりな輩のたまり場でもあります。
写真5は橋の上から覗ける麻雀屋の様子です。私は麻雀をしませんからルールは知りませんが、4人いないのはたまたまトイレか、もしくはメンバーが足りなくて3人でやっているのでしょうか?爽やかな風が吹く橋の上から人々の生活を見ていると時間の過ぎるのを忘れます。
写真1
こんな路地が広範囲にあります。観光客を目当てに西洋的に改装した雑貨店も多くあります。
写真2
頭部按摩器。会長曰く「百均でも売ってるで」と、はぁ~。
写真3
なんと言われようが「幸せですよ」
写真4
斯さんと。
写真5
帽子のオヤジさん 「気合入ってます」