中国よもやま話

中国よもやま話 81

― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり⑤―


 農村をチョロチョロしますと色々な出会いがあります。こんな書き出しをしますと「尖閣問題大丈夫?」と心配していただく方もおられますが、今のところ大丈夫です。話は飛びますが、円安の影響も大きいでしょうが、最近中国からのお客さんはかなり以前に戻してきているように聞きます。が、日本からは全くです。先日も旅行会社を覗くと、中国旅行のパンフレットは1冊もありません。流行っていた398の旅行は台湾にシフトしたようです。こんなご時世「中国よもやま」から「台湾よもやま」ですか?という訳にもいきませんが、「台湾で中華文化の香りを」などと、フレーズを変えないといけないようにならないことを祈っています。
 写真1の方は道すがら話しかけてきてくれたまさに現地人。日本人というととても興味深そうです。確かに大都市で日本人は沢山いますが、田舎の農村を好き好んで見に来ることは珍しいことでしょう。約1時間も家の前で立ち話をしました。この乗りで昼前でしたら、「うちで飯でも食うか」となったかもしれませんがそこは午後。残念でしたが「次はもっと早くこいよ」と言っていましたから、本気でまた行ったら昼飯ぐらいは食べさせてくれるでしょう。
 この農村は豊かと見えて住居も立派なものが多いです。後で知り合いに聞くと「大躍進時代でもそれなりに食い物はあった」といっていましたから、余程農業に恵まれた地域なのでしょう。小川と木立につつまれた、どこおかの別荘地を思わせるような風景も点在します(写真2)。
 今回最もびっくりしたのは鵜飼を見たことです。日本の観光用の鵜飼も見たことが無い私ですから、それは興奮します。乗っていた借り物の自転車はほったらかし。見入ってしましました。鵜は喉の奥に輪っか入れられているので、いったん飲み込んでから船上で吐かされます。なんとも可愛そうな気もしますが、仕込まれているのでしょう次々に獲物を運びます(写真3、4)。因みに結構田舎育ちの斯さんも
突然の鵜飼には興味深々。「初めて見たわ」と半ば興奮気味でした。

写真1

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方言は強いが、意味は分かると斯さん。
写真2

写真2
気候も最高。そよ風が吹き抜けます。
写真3

写真3
川は汚そうに見えるが、公害は無いそうです。
写真4

写真4