中国よもやま話 79
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり③―
写真も小さかったこともあり「どうして八字橋なの?」とのお言葉も頂戴しましたので、アップで載せます(写真1)川が合流するところに架かっています。この橋の形状から東西南北の四方向からも上れる独特な形状になっていることから別名『四面橋』とも呼ばれています。造られたのは南宋時代(1256年)とのこと。階段も欄干も全てが石造り。シンプルでありながらその堂々とした大きさは紹興に架かる橋の中でも一際引き立つものです。主たる川は南北に流れていて本橋部分は東西に架かっています。写真は南側から撮影したもので、本橋に上がる階段を合わせ、八の字に似て見えることから『八字橋』の名前がつきました。
この一帯は大都会の真ん中で中国人の生活風景が見えることが魅力を誘います。夏の夕暮れ家の前に長椅子を出して、川に向かい家族やご近所と談笑する光景などは、現代中国の都会ではほとんど見ることができなくなりました(写真2)。
八字橋から北に少し進むともう一つ大きな橋『広寧橋』が架かっています。石畳と白壁の建物、そんな中にある広寧橋はエレガントさを感じる橋です(写真3)。
街のあちらこちらで夕刻の風景を目にすることができます。橋を渡り家路を急ぐ人や(写真4)、食事ができるのを眺めながら待つお爺さんの姿(写真5)など。街には飯の匂いが溢れています。
写真1
シンプルでありながら重厚な橋
写真2
『二泉映月』を引くヴァイオリンの音が聞こえてきました。
写真3
白壁の路地に繫がる橋。
写真4
写真5
今日は男の料理のようです。