中国よもやま話 74
― 中国食べ歩き ‐中国の歩き方?① ―
「単身中国でどうしてるの?」と聞かれます。「中国語なんて簡単ですよ」と応えたいところですがそうはいきません。通訳がずっといるわけではありませんし、何事も努力、気力。いや殆どが出たとこ勝負で街の中を歩いているのです。少しそのあたりのところを。
中国の空の玄関口上海浦東空港。大きな空港ですからターミナルが2つあります。入国審査が終わると目的地を目指し次の交通機関へ乗り継ぎます。観光の方の大半はガイドさんが待っていて、観光バスに乗り換えられることでしょう。上海市内へはタクシーの方も多いと思います。しかし、それ以外の場所へはというと、最もポピュラーな方法は、少し前なら長距離バスでした。今は飛行機に何度かご紹介した新幹線です。
飛行機にしても新幹線にしても乗り換えるには上海市内を挟んで浦東空港のある地域の反対側、虹橋地域に移動しなければなりません。ですから、ここからが問題。自力で何とかしなければ、切符の1枚も買えないわけです。最初は虹橋までタクシーを使っていましたが、費用対効果が無さ過ぎることと、やはり味気無さが最大の原因で止めました。中国人同士でも通じないといわれるこの国の言葉。慣れた道でもハラハラしますが、またそれがたまりません。
良く乗る全日空と中国国際航空は第2ターミナルに到着します。ターミナルどうしを繋ぐ通路(写真1)の真ん中に地下鉄と、リニア(磁浮)の駅(写真2)があります。地下鉄は確か13元程ですが、各駅停車のため、虹橋空港駅まで1時間半もかかります。時間短縮のため、私はリニアの終点、地下鉄途中の龍陽路駅へ向かいます。リニアのチケットは通常50元ですが、航空券の半券を見せると2割引の40元になります(写真3、4)。以前この割引をなんとか言葉も交えてしようとカンペを用意して試みましたが、かえってややこしいことになってしまったので、今は何も言いません。でも切符は無事買えます。納得できないのは道程の途中までなのに、既に地下鉄の3倍以上かかることです。
いつも日本は本当に平和で良い国だと思うのが、あらゆる乗り物に乗る度に荷物検査があることです。手荷物程度なら楽ですが、スーツケースや買った荷物があると、顎が上がります。
なんとか無事リニアに乗車できます(写真5)。でもここからが本当は長いのです。 つづく
写真1
『磁浮』中国語は上手く漢字をあてます。
写真2
上海万博から、こちらの意を汲み取った対応をしてくれている?ようです。
写真3
はじめて乗るにはいいですが、高い料金。
写真4
時間帯によって最高速度が違います。
写真5
相変わらず外国人のお客さんが多いです。