中国よもやま話

中国よもやま話 73

― 中国食べ歩き ‐春節③ ―


 「年に何回も中国に何しに行くの?」と、よく言われます。確かになんだかんだ言いながらここ数年は年平均9回程度お世話になっています。自分でも何をしているのかと不思議に思いますが、決して遊んでばかりいるのではなく、仕事と適度の観光。そしてこの原稿書きのネタ集めというところでしょうか。仕事は市場を回り現品限りの一点物を買って帰ります。こんな品は重さを量りながら箱詰めにして、飛行機の無料手荷物の範囲内になるようにして持ち帰るようにします。無料で23㎏2個というのは助かる容量なのです。


 飛行機に乗る機会が増えたことから、数年前から無料航空券に交換できるマイレージを貯めようと、ANA(全日空)カード。我が家はマイレージを獲得するために公共料金に始まり、車のガソリン代から日々の買い物まで、カード決済に切り替え、頑張ったのです(そのお蔭で前々回号のようなこともあるのですが)。そのかいもあり、最近は関空‐上海を年3往復できるマイレージを毎年獲得していました。が、またもや我が家の超オタク恭兵が私にいいます。「6月からエコノミーの荷物1個になるんやて」と。とてもショックです。理由はどうであれ、アベノミクスの影響か?輸入業者に迫る恐怖にとてもビビッているこの頃です。


 2泊3日。楽しい時間は過ぎ去ります。斯家はインテリ一家ですので、少しでも時間があれば私の苦手なお勉強の世界に引き込んでくれます。杭州市近郊の余杭区周辺は都会の中の古鎮といえる場所です。写真1は後漢に作られたといわれる石積みの橋、通済橋です。ここは観光を目的にした古鎮とは違い人々の生活が感じられます。革命家で、日本にも亡命していた章炳麟(太炎)の故居。章太炎もこの地の出身です(写真2)。


 村の人が爆竹を鳴らしながら龍の舞をしながら家々を回ります。一件毎に家に入り、魔除けが終わると家の前で爆竹を鳴らします。正月独特の行事でしょう。(写真3)


 最後の昼食、そして記念撮影をしました(写真4)。国交がこれ以上悪くならないことと、再会を祈りつつ帰国の途に就きました。



写真1

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何気なくあるこんな橋が後漢のもの。中国の奥深さです。
写真2

写真2
記念館が西湖の南側にあります。
写真3

写真3
章太炎故居の隣は民家街。田舎の風景が広がります。
写真4

写真4
交流を深め、広い考えを身に着けてほしいものです。