中国よもやま話 72
― 中国食べ歩き ‐春節② ―
鳥インフルエンザが蔓延しだしています。玄関口の上海、私の大好きな杭州。江南と呼ばれる地域で感染が拡大しています。その最中上海に1泊2日で出張してきました。「日本に帰ってきても(潜伏期間の)10日間は来なくていいよ」というお客様各位の温かい声を切なく聞きながら、頑張ります。写真1は皆様ご存じの上海豫園のとある麺屋、とても綺麗とはいえない麺屋です。最近はこんな店を選んで食事をすることに、止めることのできない欲望が湧くのです。中国では一般的に上海人は、都会人としてのプライドが高いと言われますが、麺屋の叔母さんはまさにその上海人。話す言葉でお客が田舎者(上海以外は全て田舎なのですから)だと分かると、言葉づかいが変わります。「煮卵ある?」との注文に、「上海人はもう卵など食べないよ~」と見下したように返します。
短い出張でしたが、上海の市場を汗だくで走り回り、お目当ての品は2日目の午前中で全て手に入れました。空にしたスーツケースと、市場で詰めてもらった箱2つを一個に縛り、それぞれが託送荷物重量限界の23㎏に調整して無事終了。昼からは予め調べておいてもらった近郊の古鎮探索に出かけました。(この古鎮案内は近いうちにします)。
前号の続き。飲んで食ってゴロゴロしてまた食って・・・。それが中国人の正月と伝え聞いていましたが、まさにその通り。料理は全員参加で作ります(写真2、3)。ビール、紹興酒、ワイン、ウイスキーに白酒としっかり飲み続けるのです。特に今回紹興酒の甕を1つ開けてくれたこともあって、空にするまで帰れない空気です。でも勢い、時間の問題ですぐ空いてしまい、その後はもうみんなベロベロ。最近日本で参加者全員(今回子供は当然ジュースのみですが)がこうも酔っている風景は珍しくなりました。楽しい仲間で飲む酒は格別です(写真4)。
「海軍は何か月も船の上だから芸がないとな」。お爺さんの歌は続きます。家族も茶碗を叩いて伴奏します。「お行儀が悪い」日本人はいいますが、ここは中国。でも私、馴染むんですよね。茶碗叩くの(写真5、6)
写真1
豫園界隈に店があること自体貴族。
写真2
お婆さんと銀杏の殻をむく恭兵。
写真3
素材を吟味して作った料理。
写真4
孫二人と。上機嫌。
写真5
宴もたけなわ大熱唱。
写真6
まさに食卓の楽器となった茶碗。