中国よもやま話 68
― 中国食べ歩き ‐水貨・行貨③ ―
中国の友人から「こんな物ありましたけど」と送られてきたのが写真1のiPhone4S用ケースです。「島から出て行け!」などの意味の言葉。戦闘機や爆弾の絵が描かれ、日の丸を攻撃しています。「こんなもん日本で使われへんで」というと、「まあ記念に」と。国際問題を逆手にとって商売にするたくましさには驚くばかりです。「状況はどう」と聞くと、道路や壁にスプレーで「日本人を皆殺しにしてしまえ」等の言葉が落書きされていて、一時的にとても緊迫していたそうです。「落書きの写真を送れない」と聞くと「さすがに写真を撮るのに勇気がいるよ」とのこと。数日後の電話では共産党の指導と公安の厳しい監視で街中落ち着いたそうで「街中でも日本語で電話ができて嬉しいです」と。近年日中間の交流がご破算にならないことを祈りたいものです。
小さくなったSIMカードを装填して無事に作動したGalaxyを受け取り帰国の途に就くべく杭州駅へ、新しい電話を持つと使いたいもの。早速日本へかけるとスピーカーからはバリバリ割れるような声が聞こえます。「次回来るまでに交換しておいて」と頼んで帰国。これ以降不調による交換を繰り返し、紹介してくれた斯さんも「こんなことめったにないよ」という始末。
結局機種変更して現在手にしているのが写真2のGalaxyNoteです。ここまでなんだかんだで7.350元、日本円で105.000ぐらいかかっています。「これなら最初から正規のiphoneを買ったほうが良かったやん」などというと斯さんが傷つくので、「これも勉強やな」と大きな心ぶっていますが、心中穏やかではありません。実はまだ問題がありまして、交換用にと買った電池と本体の電池、これが完全に充電できません。どうも再利用品のようです。それと中国ではあたりまえの万能充電器(写真3)ですがこれも極めて粗悪。もういやになりそうですが、良いこともあります。日本語入力ソフトはATOK辞書は三省堂スーパー大辞林。メールの確認も中国の電話回線を使って快適にこなせます。でもこのソフトはお得意のコピー版。もう偽物だらけにどうにでもしてほしいところです。ただ、同じ店で「これは行貨品だから交換できないよ」といわれて買ったBluetoothのステレオイヤフォン付マイク(写真4)はすこぶる絶好調。当然交換に行く必要もありません。
これが中国・・・。
写真1
過激な配色。日本で使うと殴られます。
写真2
本体はまずまず。でも電池が最悪。
写真3
クリップで電池を挟み、電極を合わせて完了。
写真4
交換する必要が無いのが行貨。