中国よもやま話

中国よもやま話 65

― 中国食べ歩き ‐春節直前⑤ ―


 斯宅からの帰り、以前にもご紹介した、諸曁米ビーフンの店で夕食を取ることにしました。斯宅で買った年糕(ねんこう)と同じものを炒めた「炒年糕」7元(写真1)を早速たのみました。雪菜と豚肉を混ぜ合わせただけのシンプルな炒めものですが、それだけにさっぱりして食が進みます。この年糕は写真3のように私も持ち帰り薄切りにして冷凍保存しました(写真2)。お鍋や、味噌汁に入れても非常に美味しく食べることができ、重宝しました。


「北條さんが好きそうな物があるよ」と斯さん。何かと聞く間もなく出てきたのがアヒルの腸の煮物です(写真3)2元。これはピリ辛味でとても気に入り4つも食べてしまいました。


 杭州に帰り河坊街前の花鳥市場へ(写真4)。いつもは賑やかな花屋が並ぶのを見ているだけですが、今回は頼まれ物の水仙の球根を買うためです。空港で見つかれば当然没収されるので、少々ドキドキします。でも自分の家の庭にも水仙の花が咲き、いい香りがすると、また買ってしまうのです。


 上海に帰り、龍洲先生の定宿『田林賓館』へ。このホテルが好きになったのは、近所にとても上手い盲人按摩の店や、美味い料理店が多いこと、最近入ったフロント係が美人で応対がいいこと(笑顔のほぼ無い中国では案外重要なことです)。その上宿泊費が安くて部屋も綺麗といいことずくめです。上海で宿泊の機会があれば皆さんぜひともご宿泊を。


 明日は帰国ということもあり、またまた「今晩は飲もう」とホテル周辺の店を散策していると、春節用の爆竹を売る露店(写真5)がありました。近頃安全面での取り締まりが非常に厳しいらしく、消火器が店の周辺に沢山置かれていました。


 肉を焼く煙と香辛料のたまらない良い香りがします。新疆の串焼き屋です。上海のど真ん中なのに山羊の丸焼きも注文することができます。有名店なのでしょう。店に入ると超満員。普段はあまり飲まない斯さんも今日は気分が良いのか、白酒の小瓶を1本も飲んでしまいました(写真6、7)。











写真1

写真1
日本の餅とはまた違う食感です。
写真2

写真2
朝食やおやつにもなります。
写真3

写真3
テッチャンに似た食感とにおいです。
写真4

写真4
水仙は終わりの季節です。
写真5

写真5
これを鳴らさないと正月は来ません。
写真6

写真6
外で焼くので客が集まります。
写真7

写真7