中国よもやま話 61
― 中国食べ歩き ‐春節直前① ―
午後上海浦東空港に着くと、迎えに来てくれた斯さんが「昨晩中国東方航空から私たちの乗る国内線は欠航になったから、代わりに今朝の便に振り替えてあげる」と一方的に言ってきたので、「そんなもの乗れないと言ってなんとか明日朝の便に変えました。だから今日は上海泊です」と。まさに力のあるものに道理は通りません。「じゃ酒でも飲むか」とお決まりの深酒、そして二日酔いで早朝6時に上海虹橋空港に到着しました。通常国内線はもう少しゆっくりでもいいのですが、春節前の大移動が始まっているのを恐れて、2時間前に到着した訳です。空港に到着してビックリ、上海市内は人影も見えない時間なのに、どうしてここにこんな人がいるのかというほどです。(写真1)結局チェックインに1時間以上かかりぎりぎりでした。
到着して商談も終わり昼食でもと連れてこられたのがこの店『老戦友飯庄』です。「北條さんは豪華な店より喜ぶでしょう」と半ば変態扱いされているのに、なぜかときめく自分が悲しくそして嬉しい限りです。確かに味は一品。特にこのナンのようなものでネギと雪菜の煮物(高菜を甘辛く煮た物)を包んで食べますが美味でした。(写真2・3)
帰りに道端で苺を売っていて「試食して」というおばさんに、「こんな埃のかぶった物を」と思いながら結局4種類の苺を代表して試食しました。次の朝、斯さんともう一人の友達はお腹の調子が悪くなりましたが私は・・・当然平気です。
旅程中『小年夜』を迎えました。街中ではみんなで食事をしています(写真4)。お正月はすぐです。
写真1
チェックインに間に合わず泣き出す人も。
写真2
店主は元人民解放軍パイロットの店。
写真3
この料理は大丈夫・・・たぶん。
写真4
この苺甘さは最高。
写真5
年末の何とも言えない空気が漂います。