中国よもやま話 57
― 中国食べ歩き ‐西瓜 ―
以前小学校の入学祝をどうしょうかと中国の友人に尋ねたら「西瓜太郎の絵の描かれた通学用のリュックサック」が良いと言われました。通学鞄がランドセルではなく、リュックサックであることを知りませんでしたが、それより図の「西瓜太郎」とは何者かと調べると、もともと日本のアニメだったとか。中国では「ドラえもん」や「コナン」と並ぶ人気キャラクターなのです。
写真1は街角の西瓜売りです。夏の風物詩ですが、今年は少し事情が違います。というのも収穫期直前江蘇省鎮江市や丹江市の一部農家が成長促進剤を過剰使用したため、地雷のように畑で爆発する騒ぎがおこりました。中国も最近は食品安全には神経をとがらせていますから、大問題になり売れ行きが悪くなってしまいました。レストランで出されるデザートでも「色が白いのに甘いのは、甘味料注射をしている可能性があるよ」。などと注意されるぐらいです。
中国で売られている西瓜は聞くところ2種類あります。どちらも1個丸ごと買うことは少なく量り売りで買います。普通の物は1斤(中国では500g)あたり2元前後。1個当たりの重さは3~10㎏程度です。高級品(麒麟瓜)は倍の4元前後。大きさは2~3㎏の小さい物が多いようです。
私が良く行く杭州郊外のレストラン『青桃』です。この店は山の斜面を活かして作られたレストランで、木々の中に設置されたテーブルで食事をします。杭州人は裕福で生活スタイルもかなり洗練されているので、このようなスタイルのレストランを好んで食事に出かけます。週末ともなると客が多く、自然を楽しんでゆっくり食事をするわけにもいきませんが、山の匂いがしますのでリラックスして食事が楽しめます。
私がこの店で一番好きな料理は『羊の骨付き肉』です。香辛料が効いて表面がカリッと焼き上げられ中身は柔らかくジューシーです。でもなにより好きなのが『西瓜ジュース』ピッチャー1杯80元と結構なお値段ですがなんともいえない美味しさ。いつもこれを2杯は必ず頼んで飲んでしまいます。(写真2・3・4)
桃太郎がベースになっているとか。内容は不明です。
写真1
街中で沢山積み上げられて売られています。
写真2
国道から外れ、山道に入るとあります。
写真3
キャンプに来たような気分です。
写真4
羊特有の匂いもほとんどしません。