中国よもやま話

中国よもやま話 51

― 中国食べ歩き ‐江南地方の秋① ―


 上海から高速道路を使って蘇州から揚州方面へ。肥沃な地方の実りの秋を車窓から眺めつつ、まずは蘇州へ向かいました。


 ところで、いつもは上海浦東空港から、上海市内に入ってから昼食を取るのですが、今回は途中にある上海の田舎町張江鎮に寄道して、流行っていそうな食堂を見つけ入りました(写真1)。最近は中国の相棒である斯氏の指導が良いせいか、外から見ただけで安全な食堂かどうかの見分けがつくようになってきました。団体旅行ではなかなかできませんが、そこは行き当たりばったりの個人旅行の醍醐味です。


 蘇州は『東洋のベニス』と呼ばれ、街中に水路が走り小船が行き交う美しい街です。世界遺産に登録されている四大名園を中心に、何日いても飽きない美しい街です。 


 ゆっくり寄道したせいで蘇州に到着するともう夕刻。早速夕食場所を探しに街に出ました。蘇州一の繁華街観前街へ。ここは道教寺院で中国三大木造建築物の一つ玄妙観の門前町です(写真2)。


 旅の楽しみは何といっても買い物でしょう。最初は何を見ても欲しくなるものですが、回数を重ねる毎につい変な物を探そうとします。写真3の袋。寒山寺門前の店で買いました。二五元(約三五〇円)はどう考えても高いのですが、印刷してある文字が気に入りました。「銭不是問題 問題是没銭」皆さんなんとなくわかりますか。「お金が問題なのではない。お金が無いのが問題だ」。というような意味でしょう。購入後中国元専用の財布代わりにしていますが、コンビニでお金を払おうとこの袋を出すと、結構店員さんにうけますから、この袋は良い買い物でした。


 蘇州三大レストランの一つとして名高い得月楼です(写真4)。四百年の歴史がある名店です。この季節豪華料理といえば蟹。一匹数百元もする高級品を二匹も簡単にいただきました(写真5)。







写真1

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田舎といえども上海ですから、やはり小奇麗です。
写真2

写真2
蘇州の老舗が全て集まっています。
写真3

写真3
次回から私の衝動買いをした品をご紹介いたします。
写真4

写真4
以前西安のある店では金の餃子が展示されていました。
写真5

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