中国よもやま話

中国よもやま話 45

― 中国食べ歩き ‐義烏にて②  ―


 皆様ご存じ一人っ子政策の中国。少し前までは生まれてくる子供の性別が重要な問題でした。大半の考えが男の子重視。それだけに女の子と分かると堕胎してまで男の子を求めたと聞いたことがあります。ところが最近はどうも少し状況が変わってきたようです。


 写真1は中国建設銀行。写真2は中国招商(しょうしょう)銀行。建設銀行は名前の通り建設に投資が主たる目的の銀行(男の子)。招商銀行は商売に支援する銀行(女の子)。中国人は、建設は費用が沢山かかるだけで戻ってこない、商売は元手が少なく、戻りが大きく帰ってくる。転じて、「男の子にお金を沢山かけて育てても、結婚すると親のところに帰ってこない。女の子は結婚しても親のところに良く帰って来てくれて可愛い」。と。男でも嫁に取られてしまうなら「女の子を産んでマスオさんに来てもらえば同じこと」。ということでしょう。


 写真3、4は義烏の中央市場。ここは私たちの目的の市場ではありませんが、さすが商売の街を支える食材を扱うだけに活気と豊かさを感じます。
市場を後にして夕方の公園に入ると仕事帰りの人や、家族連れの人などが集まっています。良く見ると街頭映画を上映しています(写真5)。私が小学生の昭和四〇年台。夏休みに運動場で上映されていた思い出がありますが、見るのはそれ以来です。中国の友人によると、以前は共産党にこのような街頭映画の上映部隊がいて、山間部の集落などを回り上映していたそうですが、今ではもう無くなったそうです。この催しは映画愛好者達が、その当時の機材を共産党から払い下げを受けて、行っているそうです。


 映画が珍しいのではないのでしょうが、皆さん楽しそうです。仕事帰りのお父さんと家族が公園で時間を過ごす。私の子供の頃、日本では良く見る光景でした。杭州人の友人も別の表現で話してくれました。「上海で十人に道を聞くと教えてくれるのは良くて一人ぐらい。杭州なら二人ぐらいかな。でもこの義烏では五人以上教えてくれるでしょう」。と。また、「毛沢東が死んだとき、涙を流して私の命を代わりに差し上げたい」。と本気で思っていたのにとも。経済発展と共に変わっていく人々の生活と考え方。


 この国でほのぼのとした光景を見ることは減っていくばかりだと感じながら、私もしばし映画を観賞をしていました。











写真1

写真1
「子供はどちら」と聞かれると顔をしかめて「建設銀行」。といわれる。
写真2

写真2
にこにこして「招商銀行」といわれる。ただ二行の営業成績には関係なし。
写真3

写真3
金華ハムの産地。食材は本当に新鮮でおいしそう。
写真4

写真4
果物屋で、「メロンの味見をして」。この街はみんな愛想が良い。
写真5

写真5
昭和時代を思い出す光景。なぜか心がゆったりします。