中国よもやま話

中国よもやま話 42

― 中国食べ歩き⑬ ―


 北京オリンピックそして上海万博の開催と、中国も先進国の仲間入りを果たしたわけですが、日本とはなにかと国の状況が違いますから、問題も山積していることでしょう。


 上海に着いたのは四月二六日。開幕直前の上海の街にはいつも以上に活気に溢れていました。浦東空港ではマスコットの『海宝』(ハイパオ)が迎えてくれました(写真1)。


 空港で少し時間があったので、以前から食べてみたかった肯徳基(ケントゥチー)でフライドチキンを注文しましたが、パサパサして美味しくありません。トレーには適度な運動をすることが健康に必要である旨の説明書きがありました。飽食の人が多くなったのでしょう。(写真2)


 空港から市内へタクシーに乗りましたが、不幸にも今回も当たり。高速道路上を右左へ平均時速一三〇㎞は出ていたでしょうか。心拍数が上がります。車内から見える万博の垂れ幕をご紹介しようと半ば命がけ?で撮った写真です。(写真3)
 座席からは「運転手と言葉が通じなかったらこちらにお電話を」などと書かれてありましたが、この状況では無意味でしょう。(写真4)しかしながら、車内の美しさは飛躍的に向上しました。これも万博効果でしょうか。後日帰国する五日(開幕後)に再度乗車したとき、ドライバーは制服を着用していました。万博を機会に安全運転重視になってほしいものです。


 上海でいつも行く道具店が福州路にあり、その近所に今回昼食を取った『新旺茶餐庁』(シンワンチャツァンティン)があります。外観は昔の建物をそのまま利用し、内装は当時のものに手を加え使用しているようです。
 店内は上海のビジネスマンなども多く、高級な感じがします。私は牛肉入りの麺を食べました。上品でさっぱりした味付けでしたので食べやすいものでした。価格も四〇元と上海のこのクラスのお店では仕方ないでしょう。なにより驚いたのは店員さんのマナーの高さです。料理を運んでくる店員さんに笑顔がみえます。日本では当たり前ですが、そのようなことがありそうでないのが中国なのです。(写真5・6・7)







写真1

写真1
フライドチキンの肉は少し固め。コロモはパサパサ。でした。
写真2

写真2
空港内では万博記念品の販売はしていない様子。
正式なお土産は会場で。
写真3

写真3
概ね一時間かかるところ、四十分で到着。本当に怖い。
写真4

写真4
観光客への配慮。車内マナーの向上を祈る。
写真5

写真5
以前は新聞社の建物とのこと。この手の店は上海に多数あるとのこと。
写真6

写真6
濃厚な食事の後は麺。この繰り返しで体重が増える。
写真7

写真7
店員の教育に力を入れている店も増えてきています。