中国よもやま話

中国よもやま話 34

― 中国食べ歩き⑤ ―


 夕食は何にしょうかと上海の街を散策していると、哈尓(ハル)濱(ピン)人家という店が目に留まりました。中国の華北方面の料理といえば水餃子。厚めの皮の独特な食感を味わいたくなり店に入りました。席に着き注文したのが哈尓濱碑酒です(写真1)。中国は世界一位のビール消費国ですが、哈尓濱は都市別でミュンヘン、モスクワに続く消費の多い街だそうです。味わいのあるビールですが、日本では見かけせん。皆さんも訪中のさいはぜひともお試しください。


 水餃子(写真2)は当然美味しいはずなのですが、概ね一週間中国料理を食べ続けると、私の場合はもう限界。沢山食べられなくなります。周りの中国人はこの水餃子を何皿も注文して、ペロリと食べていきます。
この国のパワーの源はこの食欲なのだとあらためて実感させられます。


 帰国を前に以前から乗ってみたかった上海磁浮列車(リニアモーターカー)乗り場へ。始発の龍陽路駅は上海市の外れにありますので、タクシーで行くか、地下鉄で行くかです。
龍陽路駅にタクシーで移動すると、万博の会場工事のため、異常な渋滞状況でイライラします、地下鉄はホームから地上への、上り下りにエスカレーターが無い駅が多く大変ですが、その分移動費が特に安上がりです。市内から上海浦東空港までタクシーなら二〇〇元近くかかるのが、当日航空券割引を使うと、地下鉄代二元とリニア代四〇元で済みます。


 地下鉄も切符は自動で買えますし、リニアはパスポートと航空券とお金を売り場(写真3)で出せば買えます。私は当然のことながら、中国語はだめですので、得意のでたらめ英語(単語しか言えない)でなんとか乗り切ります。


 営業運転では世界初の上海リニア。独の技術で作ったものです。(写真4)素晴らしい車両です。空港までの約三〇Kmを八分弱で走ります。最高速度四三〇キロが速度計に表示されても(写真5)、周りに対象物の少ない場所を走っていますのであまりわかりませんでしたが、対向車両とすれ違った時の一瞬の出来事に今まで体感したことのないものを感じました。







写真1

写真1
味わいのある美味しいビールでした。
写真2

写真2
中国では焼き餃子ではなく、茹でるか、蒸すかが基本です。
写真3

写真3
長距離バスの切符を買うのとは違い、簡単です。
写真4

写真4
上海万博が開催されるまでは乗りやすいと思います。
写真5

写真5
四三〇キロで走っているのは少しの間です。