中国よもやま話

中国よもやま話 33

― 中国食べ歩き④ ―


 日本ではあまり取り上げられなくなりましたが、他国ではウイルスの突然変異を今も警戒しています。中国はその警戒意識の強い国のようで、国際線が到着すると、三名程度の検査官が飛行機の中に乗り込み、レーザー光線のようなものを目に当て、体温検査をしていきます。私の後ろにいた女性が引っかかり、あわやと思いましたが、少し飲み過ぎだったようで、OKでした。しかし検査中の客室乗務員と検査官の大きな声の(半ば喧嘩に近い)やり取りの中で座っている私は「おれも隔離されるのか」。と恐怖に脅えました。
二十分程足止めされ、無事入国できホッとしましたが、写真を撮り忘れたことに気付き(川村先生なら絶対撮られるだろうな)、反省しましたが後のまつり、ご紹介できません。


 前号の続き 杭州から上海へ行くのに乗車した高速列車CRH(チャイナ・レールウェイ・ハイスピード)『和諧号』(調和号)です。近頃中国では経済発展偏重政策を反省しているようで、「和諧(調和)社会・発展」を政治スローガンとして頻繁に使っています。四つのタイプの車両があるそうで、カナダ、日本、独、仏各国の技術を導入して中国で製造するそうです。最高時速二〇〇㌔で、すでに中国各区間を運行しています。
車内は非常に美しく、快適です。トイレもきれいで中国らしくないですが、多分中国の金持ちしか乗らないでしょうから当然のことでしょう。この区間一等が六四元、二等が五四元(一元=一五円)どちらも乗りましたが快適です。ぜひ一度乗ってみてください。(写真1、2)


 上海に着いて考えるのはお土産、観光でしたら、豫園の土産物屋にいきますが、今回は中国人だらけの地下にあるおもちゃ屋?アクセサリー屋?まあ何でも屋のような店です。こんなところはスリだらけですから、鞄をギュッと持って挑みました。若い店員と目が合うとどこまでもついてきます。結局色々買わされましたが、こういう店では今も値段交渉が当たり前。結局一時間近く買い物をしましたが一〇〇元程度、今の上海ではこれだけ相手してくれる店も少ないかもしれません。(写真3、4)







写真1

写真1
杭州駅に到着した和諧号。日本の新幹線とよく似ています。
写真2

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車掌も非常に訓練されていて、中国らしくない車内です。
写真3

写真3
まさにメイドインチャイナの集合体のような店。空気が悪い。
写真4

写真4
この子に付きまとわれました。熱心な店員さんです。