中国よもやま話

中国よもやま話 26

― 台湾の旅① ―


 五回目の書源社旅行は高雄・台北を台湾新幹線で巡る旅です。団長の江口先生は残念ながら体調不良のためご旅行を断念され、佐和靖石団長(写真1)のもと四十二名の大世帯旅行となりました。


 日本のシステムを海外で初めて採用された車両は、七〇〇系新幹線に似ています(写真2)。最高時速三〇〇キロ。十二両編成で運行されています。私達の乗車したビジネス車両(グリーン車)はその内一両のみで、座席数も六十六しかなく、出発前から参加人数分の席が取れるかわかりませんでしたが、無事に乗車。飲み物などの無料サービスもあり(写真3)、快適な二時間弱の旅でした。


 台湾第二の街、高雄の夜市にでかけました。するとどこからともなくとても良い香りが・・・。臭豆腐の屋台(写真4)がありました。本当は食べてみたかったのですが、チャンスがあればと思いとどまりました。


 翌朝蓮池潭を見学しました。湖には龍虎塔という龍と虎の上に塔を乗せた建物があります。台湾では十二支の内、龍が最も良い動物で、虎が最も悪い動物とされています。龍の口から入って虎の口から出ると罪が浄化されるらしいので、こびりついた罪をと、私は二度回りましたので、少しは浄化されたことでしょう。


 午前中に高雄で観光して、昼食は台北でというのも新幹線効果ですが、その裏で国内線の航空会社が倒産したそうです。今回のメインである故宮博物院見学を前に腹ごしらえに訪れたのは、鼎(てい)泰(たい)豊(ほう)本店です。日本にも支店を多く持つ有名店です。予約をしていても席があるわけではありません。しばらく店の前でならんだ後、きわめて慌ただしい店内で、次々と運ばれてくる小籠包を食しました。

つづく



写真1

写真1
佐和団長。急なお願いも堂々と。さすがです。
写真2

写真2
ホームではお行儀よくしていないとすぐに駅員に厳しく笛を吹かれます。
写真3

写真3
飲み物や、おつまみもサービスされますが、それ以外も・・・
写真4

写真4
独特の臭さ。これが有名な「ちりとてちん」なのでしょう。
写真5

写真5
快晴の青空のもと、清々しい気持ちになられたことでしょう。
写真6

写真6
この慌ただしさとパワーにアジアを感じるのです。