中国よもやま話 24
― 中国携帯電話事情 ―
国土が広大な中国において固定電話の整備をすることは、大変なことです。当然のことながら整備がおくれ、地方では電話の無い地域が、かなりありました。そんな中、携帯電話が開発され普及したことは、コストがかかる固定電話に比べ、事業のインフラ整備に取り組み易かったのです。現在中国の携帯利用者数は五億人を超えているそうで、その発展ぶりがうかがえます。
基本的に中国と日本の携帯電話は通信方式が違うため、日本の携帯電は中国では使用することができません。海外に出かけられる機会の多い方々は、通信方式に対応できる携帯をお持ちでしょうが、中国から日本、日本から中国、また中国国内同士の通話でも国際電話料金となってしまいます。着信した方にも電話料がかかることも多いですので、注意が必要です。
中国の携帯電話会社は「中国移動」(写真1)、「中国聯通」(写真2)の二社と小霊通と呼ばれるPHSの会社があります。小霊通は通話できる地域が限定されているのですが(その反面通話料金が安くなっています)、他の二社は中国全土で使用が可能です。中国移動と中国聯通の関係はNTTDoCoMoとau、ソフトバンクモバイルのようなものです。
私は中国移動をしようしていますが、日本の電話と大きく違うことは、携帯電話機本体と電話番号は別々に購入するということです。ちなみに携帯電話機の価格は四〇〇から四〇〇〇元(一元は約一七円)ぐらいします。低価格商品は画面がモノクロであったり、型が古いものですし、価格の高いものはカメラが付いていたり、小型パソコンともいえるような機能が付いた物です。中国へご旅行いただきテレビを点けると、携帯電話のコマーシャルが目につきます。日本でもそうでしょうが、若い人たちは最新機種に関心が高く、この業界は活気にみちています。
最近私が購入した携帯電話です。(写真3、4)レノボ社製です。人気があるのはノキア、サムソン社のものです。世界の携帯会社が機種の販売に参入しています。(続く)
写真1
上海の販売店。清潔で明るい店内に先端商売のプライドを感じます。
写真2
携帯電話の販売店は日本と同じで多くのお客さんが訪れます。
写真3
最近購入した電話です。日本の折れ曲がる電話は少々高いのです。
写真4
画面はカラーで写真も撮れます。良い機種が安くなりました。