中国よもやま話 124
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㊽‐斯宅
真夏の夕暮れ、「今日は仕事ハヨ終われるし・・・」「ドコイコ?」などと考える必要はありません。当然酒場へ即行「冷たい生一丁!」なんて日本ではよくあること?でしょう。しかし、今でも油断すると常温のビールがでて、「あれ冷蔵庫壊れてるの?」なんて冗談でも言おうものなら「チッ!」と舌打ちされかねない中国酒場。でも年々進化してますねえ。今夏上海のチョイマシ居酒屋での極ウマ生「特濃チンタオ生」1杯なんと38元(約650円)「濃いな~、美味いな~」なんて言いながらツレとの緩みきった飲み会です(写真1)。
さて諸葛孔明と言えば羽扇。あんなので我家の会長にも「指図してみたい!」などと無駄な願望などありませんが、軍師の象徴でしょうか。普段からの願望を実現すべく?菜の花畑でのこの振舞い。なんとも嬉しそうですねえ(写真2)。
沢山の人で賑わう上塘付近です。
この人口池を囲むように建物が建っていて、三国志時代を彷彿させる店屋が軒を連ねる風景はこの上なく魅力的。朝も早いし、なにも食べてないし「チョットなんか食べる?」と言っても、毎度のごとく斯さんは「食うことしか頭に無いんか!」とばかりに無視。街並みに夢中になり写真ばっかり撮ってます。浙江人の斯さんでも奥深いところですから、ここはわざわざ来ないといけません。初めて来たのはお互い様で、長い間柄とはいえ「もうガイドやってること忘れとるな~」完全に自分の世界にはまってはります。ということで「俺は写真上手」と自負する斯さんの写真を皆様どうぞ(写真3、4)。
この鎮の作りは軍師の考えが強く反映されていると言われます。街道から集落があると思えないようにカモフラージュされていますし、鎮内も迷路のようです。鎮内に侵入した外敵は高所から囲みこむように攻撃されます。一旦入るともう逃げることのできない罠のようです(写真5)。
上海不夜城にエエ調子で入り込んだ我ら。特濃ビールは浴びるほどです。なんでこんなに欲望に弱いんでしょうねえ。店主が孔明ならきっと生きては帰れなかったことでしょう。
写真1
写真2
一面の菜の花畑は予想外でした。
写真3
老人たちの憩いの時間。
写真4
美味そうなれど斯さんは無視!
写真5
上塘の裏側はなだらかに上り。そして四方山に囲まれます