中国よもやま話 121
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㊺‐斯宅
我が地元「泉州水ナス漬」ご存知ですか?全国的に?有名になりました。とっても美味しいのに「ぬかの臭いがイヤ」と言われる方には、ゲテ物の域に入るのかもしれません。
何度も訪れた斯民小学校。100年を超える伝統校です。以前書いたものを校長室に飾ってくださっていました(写真1)。今まで会ったことの無かった斯剣光校長先生。13年目です。「いつから?」と伺うと「20代から」ですと。若い!田舎とはいえこの学校、浙江省内の優秀校で、書道を教育の中心においているという特色校。人気校で数年に一度選挙があるのですが、勝ち抜き続けたやり手。斯さん曰く「若いのに人柄が良くて人気者」なのよ~ですと。
校舎のあちこちには書作品がかざられています。こんなところに来れば当然書会!ということになります。都合が悪い?ことに杭州の名門美術学院の皆さんも来校中とのこと、こちらも今回数人同行者がいて、「ホンじゃ日本対VS中国」なんて!いえ全然きな臭くないエエ感じ。こちらは書軍団ですがあちらは書・画の混成。あちらの大将は現役の絵の先生。こちらの大将は困った私。ま~盛り上がりました。絵の大将はさすが上々の仕上がり。対する私はやはり前夜の飲み過ぎ(ということに)。「中国人は少々のミスも大らかで」と聞いていたのに「マッタ!」をかけた女史1名。書き直ししたいのですと「そんなにこっちのメンバー強力過ぎた?」とほくそ笑んでいると、こちらも1名も「マッタ」ですと。ご両名再試合後精根尽果て立てない?程でしたがね~(写真2、3)。
先程の斯校長。実は出会うなり「これ食べる?」と持って来た玉子。斯さんに「ナニ?」と聞くと「アレ!」と。みんな笑っています。実はこれ「童子蛋」という10才以下の子供のオシッコで10時間以上茹でた玉子。浙江省春先のみの名物で「おいしいよ」と斯校長。当然食べなネタになりませんからね~。オシッコは小学校ですからすぐ集まります。滋養と解熱、止血などに効く漢方薬としての効果もあるそうです。まあいつもの通り口に入れれば簡単。塩味キツメ。好物の茶玉子に似てますから、イッキに2個食べました!どうも名物とゲテ物は紙一重なんでしょうね~。(写真4,5)
写真1
写真2
絵の先生。さすがの迫力。
写真3
中国側「マッタ」のご本人。
写真4
玉子の殻はしみ込むように割ってあります。
写真5
トイレには子供用に桶が別にあります。