中国よもやま話

中国よもやま話 114

― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㊳‐明光
 
 
 揚州を離れ、昨年より斯さんが管理する湖のある、安徽省明光市へ。早朝揚州まで迎えに来てくれた斯さん。今日は往復約500㌔の道のりを車で走る覚悟。ツレから「よくやるね~」と言われながら、身柄を受け渡されました。高速道路の最高速度は120㌔。現状日本の速度制限を超えています。確かに路面状況も良く以前のようにうっかり寝ていると軽いムチ打ちになるような悪路ではありません。それにしてもチョット前なら1週間はかかる荒業でしょう。
 
 幸い快晴。オイオイと思う程速度が上がります。人は分かりません。普段チョイ悪のツレは安全運転で、真面目の固まり斯は暴走系。昼過ぎには明光の街に到着しました。江蘇省南京市の北西側に位置するこの街の産業は農業と豊かな湖に頼る淡水魚漁。ITや重工業など無い静かでのんびりとした良い街です。「好きそうな市場あるよ」というので明光中央市場へ。確かにこれだけの規模で、しっかりした腐敗臭の漂う市場は都会にもう有りません(写真1、2)。市場の営業はは昼まで、その後は食堂街に変わります。「ここで昼飯にしょか?」と斯。ナニッ!実は1年ぶりに再会した斯さんですが、湖の管理をし、荒くれの漁師達と生活するうちに、野生の本能が生まれたか?以前には考えられないワイルドなオッサンになっとったのです。「受けて立つところよ!」と返した矢先。人影から仕事仲間。淡水魚の仲買人の劉伝発さんが声をかけてきました。「誰?」「朋友の日本人」。「エッ日本人?」「初めて見た」。みたいな会話が二人の間であったのでしょう。たぶん。そこでお決まり、時間も👍。「メシ食お!」と連れてこられたのがこの飯屋(写真3)。劉さんはとても紳士。日本のことをとても聞いてきます。ただ、日本という国があることしか知りません。日本の写真を色々見せるうちに目に留まったのが「寿司」。「これって生魚?」「そう」。「生の魚食べるんや」と驚きの表情。「生まれてからこの街出たことないから」と。今時珍しくインターネットもしないとのこと。大いに盛り上がりベロベロの昼飯。バブリーな中国人ばかり最近見ているとこんな人が新鮮です。再会を誓いました(写真4、5)。
 
 

写真1

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程なくこの通りは飯屋街に変わります。
写真2

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淡水魚が豊富。魚屋さん。
写真3

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「安くて美味い店に」。私の希望です。
写真4

写真4
宴席には地酒白酒「老明光」。
写真5

写真5
劉さんと再会を誓って。