中国よもやま話 111
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉟‐淮安
LINEにFacebookもうこの世はスマホ中毒デジタル患者だらけ。この頃大阪の南海本線で紙の本読んでる人をほんと見ません。過日夕食時、LINEに夢中の娘に親のフリもせんといかんと思い「やめんかい」(すみません泉州人ですので)と注意したなら、「明日のクラブの打ち合わせ!」ですと。その上「パパもいつもしてるやん」と返討。「さすがお前ママの子やな!」などと感心している場合ではありません。とはいえ確かに、地球の裏側からでも写真や動画で瞬時に近況報告。電話も無料なんて、ひと昔前には考えられない便利さですもの。でも中国では一切無効。日本とも通じません。といって技術が無いわけではありません。情報漏洩防止のためとかなんとか言っていますが、面子の問題でしょう。だってWeChat(ウイチャットは中国版LINE)このサイトでしたら、中国国内と日本はサクサク。アメリカでもOKですから。
淮安市内中心部に威厳溢れる「総督漕運部院」址。中国第3の大河『淮河』と、北京と杭州を結ぶ『京杭大運河』とが合流する街淮安。治安の維持と利益の確保のために設置された絶大な権力を持った役所です(写真1)。
モウ二日酔いがゼンゼン治まりません「ア~」とため息をつきながら歩くツレと私。なんと惨め。飲まん人には分からんこの辛さ。突然「あそこでメシにしよ」とツレ。「なんで」と私。「なんか腹に入れんとオレあかんわ~」ですと。「数少ない飯をそんな簡単に決めてエエのか」と私「後悔させへん」とツレ。またまた根拠なく決めた飯屋が『新雅客農庄』農村の雰囲気がする店というところでしょうか。早速厨房に入り食材を決め料理を頼み迎え酒。今回の逸品がこれ「酸菜魚料理」この地方の名物料理です。「一応考えてるんやね~」と言うと「よもやまのネタやろ!」と、エエツレです。黒魚という黒い魚1匹を使った料理。酸っぱくて辛くて美味い(写真2・3)。
中心部を美しい路面電車が走っているので当然乗ります。電車好きの愚息に早速WeChatすると瞬時に「知らんの!去年の年末運行開始したんやで~淮安名物や」ですと。なんか嫌な気分「俺は自分の目で見んと納得せんの」とブツブツ。デジタル嫌いや!(写真4・5)
写真1
官兵が22,000人常駐していたとか。
写真2
椅子に座り客待ちする女将。恐怖。
写真3
ビールと辛子と山椒の辛さが堪らん。
写真4
充電式車両。架線が無いが特徴。
写真5
お行儀の良い乗客と、美しい車内。