中国よもやま話

中国よもやま話 110

― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉞‐淮安
 
  
毎度事前計画無し、出たとこ勝負の旅。「まあ計画してもその通りしないしなあ」。などとエエ気になって油断していた私。頼みのツレに晩飯しながら「明日ドコ行こ!」と言うと「もうネタ無いで、まあ明日考えよ」と、「そらマズイやろ」と私「ええがなそれより呑モ」とツレ、「それもそやな吞も」情けない二人。しかし呑んで騒いでいるうちにツレは本領発揮、酒場で仲良くなったお姉ちゃんを連れてきて「この子淮安からの出稼ぎなんやって」と。「そこなにあるの?」と聞くと「知らん、多分田舎やろ」とツレ「良かった!ほなそこ行こ。ほな呑も」と私。あっという間。旅程はこんな感じで決まっていくものです。とはいえ日本と違うし、一応ホテルに帰りバスの時間を調べてみると、揚州から3時間!しかも朝7時前発!遊び過ぎて今3時!「もう寝たらあかんなあ」。激酔いの末の徹夜→朝のバス停→お決まりの麺屋→長距離バス乗車です(写真1)。
 
 意識なく到着した淮安。仕事柄巷の書道用品店を覗きます。最近目にする機会の少なくなった街角の耳掃除。予想していた田舎町とは違い落着いた品を感じる街並みです(写真2、3)。
 
この淮安は私たちの無知とは裏腹に実は凄いところ。古くは漢の三傑の一人と言われた韓信の故郷。街の中心に人々を今も見守るように祠があります(写真4、5)。そしてもう一人、中国共産党の産みの親ともいえる周恩来の故郷でもあります。「どうりで街が綺麗な訳や」とツレ。「日本人は皇居でゴミホラんやろ」と。当然です。「中国人もそのあたりは一緒よ」ですと。そりゃここは人民の聖地とも呼べる場所。ごもっともなことです。
 
 
 

写真1

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突然大声で発車を告げられ乗車。
写真2

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親子2代。私と違い上品な店主。
写真3

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やってみたいがツレが「アカン」と。
写真4

写真4
今日はお休み。写真は特別OK
写真5

写真5
堂々とひっそりと韓信祠。