中国よもやま話

中国よもやま話 109

― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉝‐揚州
 
  
飲食い好きに風呂好きの私。なんかこんな歌有りましたね~。今のところギリ生活させていただいているのは・・・。そう、毎度我が家の会長のおかげ。飲食い処はさておき、昔ながらの銭湯って少なくなりました。家の周りに何とかあった2件の銭湯は昨年完全に消え去りました。これも時代の移り変わりで仕方ないことでしょう。寂れていく商売に対して、大型の商業施設はいっぱいできて、景気は悪いし、収入少ないし、「私年金生活なのよ~」という人達が実はお頼みどころなのでしょうが、それにしても「誰がこんなに物買うの~」って感じです。
 
 
 前回登場、子供の頃の自宅周りにも、八百屋に薬局、駄菓子屋に銭湯。なんでもありましたし、商店街も元気で賑やか。売りたし!買いたし!の活気に溢れ、子供の頃からそんなのが好きでウロウロしていましたのに、巨大お暇通りを各地で今見るに、もう幻想です。
 
 しかし、中国旅の中ではそんな幻想になんぼでも、いとも簡単に遭遇できるのがメリット。毎度ちょいワルのツレ。「下見に来たら北條さんの好きそうなトコ見つけてなあ~」とニヤリ。昔からいたでしょ、なんか巻き込むヤツ。でもリサーチは確か。向かう道すがらの物売り。買い物をする乳母車(本当は違うが私はこの手のはみんな乳母車と呼んでいる)を押す老婆。巷の風情があってエエ感じ(写真1)。
 
その先に吸い付けられるように出てきたのが、公衆浴場の「三星」。「一回中国で銭湯入ってみたかったんや~」というと「ここは止めとき」とツレ。「なんで?」と私「汚いから」とツレ。「中見たいな~」と私。てなことを言いながら写真を撮っていると、店前のオヤジと目が合う、そして寄って来るそして「お前日本人やろ!なんでこんなとこにおるん?」。よくあることです。どうもこのオヤジ、その昔日本の短波放送で日本語を勉強したという苦労人。ホント片言ですが尊敬に値します。「中見たいねん」というと「見たらええがな」と。実はこのオヤジここのボス。まあ丁寧に見せてくれましたが、一番写真に収めたい番台奥は、お品のよさそうな三助にはまばれNG。しかし、確かに入れませんわ。美し過ぎて。「そんなもん身体洗いに来るのに綺麗な訳ないやろ」とツレ。ごもっともなことで(写真2、3、4、5)。
 
 
 
 

写真1

写真1
お年寄りは画になります。
写真2

写真2
「三星浴室」痺れる佇まい。
写真3

写真3
案外親切だったオヤジ(右)。
写真4

写真4
普通間の奥が・・・酷い。
写真5

写真5
こちらはエエ部屋の休憩室。