中国よもやま話 107
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉛‐揚州
「揚州がエエいうてもチットモよもやま話にでてきませんやん」。おっしゃる通りです。私一番好きな物は最後に食べる口。どのタイミングで揚州市街の古びた地域をご紹介しようかと悩み苦しんだ末(毎度のホラですが)ここまで放置してしまったわけです。1回目は揚州随一とされる名園个園を中心に広がる街並みです。またまたここで引き合いに出されるのが杭州の河坊街。こちらは揚州東関街(写真1)。やはりサブ~イ感じでヨロシイ。どちらも相当造られた街ですが、ここの良さは通りに民家に繋がる横道(巷)が無数にあること(写真2)。煉瓦造りの雰囲気のある通りから、土壁の崩れかかった通りまで、どの通りも統一性が無く、見とれてなかなか前に進めません。
はじめて来た街ですから何か土産をと見ていると、堆朱の店が。ホンマ物は簡単には買えない価格。でもそこは嬉しい中国。プラスチック製模造品(のくせにそこそこのお値段)。を先ずは1/5の値段で交渉。「お前はアホか?と女将」。「そうですアホですと私」。ナンダカンダ言ううちに「ホナいくつ買うの」と女将。1/5には全然ですが「箱は無し」ということでエエ感じの値段に。しかし、いつも最初は怒った顔してるのに、最後は笑って「また来てや」という彼らに複雑な闘士が沸くのは私だけなのでしょうか?(写真3)。
ホントは中国のツレが見せたがる个園。清時代の塩商人の庭園です。見所は狭いこと。个園の名前の通り竹林が多いこと。狭小な用地を最大に生かした庭園設計等です。庭内には宜雨軒と主楼である抱山楼の二つの建物が中心にあり、建物を見る方向から春夏秋冬の景色を眺めることが出来るという設計の素晴らしさに、ホントは「雨の中庭見物ヤテ?」と、毎度のことながら私のネガティブな気持ちもどこかへ消えました(写真4)。
晩秋夕刻の雨は物悲しく大好きですが、難儀なのはとても寒いこと。さすがにお客も少なめ。案内係の揚州美人達もヒマそうです(写真5)。「指名してご案内どう?」とツレ。ややこしいのは我が家の会長で十分よ!「やっぱり大阪美人がエエの?」ですと。クワバラクワバラ。
写真1
壁に何書いてるかすぐわかりますよね。
写真2
人が少ない方が絵になります。
写真3
いつも惨敗してる気がしてます。
写真4
夏の景色の方向だそうです。
写真5
どの方も揚州美人ばかり。