中国よもやま話 105
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉙‐高郵
ご存知の方も多いでしょうが私、高野山大学卒業です。といってお坊さんの資格など持ってはおりません。アホ話ですが、転職を考えていた20年程前、友人の坊主に相談すると「お前坊主がエエで、日本は高齢化社会。坊主はなんぼでも要る。食いっぱぐれ無いで~」。まあなんと分かりやすい!イヤ不謹慎な!とか言いながらチョット浮気心もありましたが、そこは我が家の会長登場。相談等無く当然13👊です。最後まで友人の坊主も「お前の口があればなぁ~」と誘惑の手を緩めなかった一幕がありました。どんな仕事にも色々あるのでしょうから「やったらやれる」でしょうが、人の最後をあまり食い物にしてはいけませんでしょう。
歳のせいか最近は何処に行っても必ず寺院に伺います。この高郵にも「エエ寺あるで」というので望むところとお参りに。しかし可愛そうなのが一日借切輪タクの兄ちゃん。エライ雨は降るは(客席には取りあえず雨漏りのするボロいシート有)長い坂道だわで、ハアハア言うてました。
到着した鎮国寺。2014年中国33番目の世界遺産に登録された、京杭大運河の中州に建てられた名刹です。唐時代(874)に建立されたとされる鎮国寺石塔。ガイドブックに大きく取り上げられている素晴らしい建築物です。
この石塔、1957年大運河改修工事視察のため北京から船で南下してきた周恩来が船上で発見。その素晴らしさに、当初この寺院の移設が計画されていたのを即断中止にしたと説明されていました。(写真1、2)。雨の中真剣なお勤めを見学することができました。広大で美しい寺院の中で目を引いた羅漢像。心中「少々ナメテました」と反省せざるをえない威厳のある素晴らしい古刹でした(写真3、4)
そろそろお昼。輪タクの兄ちゃんに「いつも食ってる美味い店ない?」ということで連れてきてもらったほんま街の飯屋。少々見てくれが悪くてもこんな店が美味い。何といってもこの街にしか無い食い物が食べられるのが楽しみです。ご当地の名物は皮蛋「地元の本物よ!」と出してくれました。単純に美味い!ビールが進む。「また太るなあ」とか言いながら3皿も食べてしまいました(写真5)。
写真1
雨の中大運河に浮かぶ鎮国寺。
写真2
荘厳な大石塔。
写真3
私のような不謹慎者はおらんでしょう。
写真4
素晴らしい五百羅漢像。
写真5
昼からこの2品で、3人で、ビール10本!