中国よもやま話

中国よもやま話 102

― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉖‐東海


 毎度我家での一コマ。私「このユニクロの服買おかな?」我が家の会長「止めとき」。私「なんで?」。「似合えヘンから」。私「なんで?」。「オッサンやから」。私「・・・」。ついこの前まで「俺は若かったはずなのに」と愚痴ってみてもまあこれは仕方のないこと。年齢と共に格好も考えなければならないもの?ですか?

話は変わりファッションといえばアクセサリー。我が家の会長が少し前から凝りだしたビーズのアクセサリー作り「天然石は中国やて!」と言われると、しもべの私。調べなあかん、下見に行かなアカンで、ピックアップされたのが江蘇省と山東省の省境、連雲港という北方港街。その少し内陸にある東海という田舎町です。実は今回2度目。前回は情報不足で出たとこ勝負。閑散とした街でバザールの開かれる情報を聞き、我が家の会長と子供を連れ大がかりに再度訪れた訳です。昔から水晶の採れたこの街は、次第に中国全土から天然石が集まってくるようになり、バザールともなると、半貴石を扱うバイヤーがウヨウヨしている如何にもヤバそうな街に変身するのです(写真1,2)。


前回現地にツレらしいのを何とか作り出し、今回の買い付けに挑んだ訳です。何よりの苦労は紙筆とは違い、全く知らん「石などどうするねん」と思いつつそこは短期決戦。アホな頭を使い、もう疲れ果てるほど石屋と遊びました。一番のキーマンとなったのが露天商のオヤジ。前回は素っ気無い態度でしたのに、今回は「俺に会いに来てくれたのか?」と勝手に喜び、取引のレート等グチャグチャ教えてくれました。「お前の娘か?」といって即興で首飾りを作り、手持ちの石も破格値で分けてくれる始末。まあエエオヤジとの出会いでした(写真3、4)。

北方は江南のような南方とは違い、厳しい寒さですので、街並みも違います。上手くは言えませんが寒々しく寂しい雰囲気が溢れているのです。しかし、それが何とも言えない魅力です。そんな中この街で食した物で一番印象に残ったのが「驢馬(ろば)肉料理」斯さん曰く「天に龍あり地に驢馬」ありですと。味はまあまあでしょう(写真5)。

北方に行くにつけ、「古鎮無いの?」いや「あるで~」。とのことで、来年は北方古鎮を暫し巡ることにします。







写真1

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バザール。露店の石屋が無数に続く。
写真2

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街角の油條屋。
写真3

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世話になったオヤジ。
写真4

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もの寂しい夕暮れ。実は寒い。
写真5

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龍より旨い?それはないでしょう。