中国よもやま話 100
― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり㉔‐金澤
中国語で100は「イーバイ」と言います。我が家の会長が私に「イーと」ムカつくと来るのが「イーバン!」意味も行為も違いますが、私にとって大変なことです。何事も石の上にも3回。10回続けば1人前。100回ともなれば飽きられる?新たな1回目と根性を入れ精進いたします。どうぞ宜しく継続ご購読の程お願い申し上げます。
さて、今回の訪中は6日間。ずっと斯さんの車の中。仲の良い男同士二人でいると当然…険悪な雰囲気になります。とはいえ原因は些細なこと「今ナビ左や言うたで」と私が言うと「次の角よ」と斯氏。でもそれは彼の間違い。「時間無いのに気ィつけてや」と返すと「さっきの山羊麺美味かったわ」と嫌味な返事。その後は方向音痴か、お前はアホかと、極めて小さなレベルでの日中関係は最悪な状態に発展。まさに子供のケンカです。本当のところ前回までご紹介した新市古鎮で遊び過ぎ、今日の最終目的地金澤古鎮にたどり着けないかも知れないのに、彼の根拠の無い悪い自信「大丈夫、ダイジョウブ」俺は中国人だ!信用しろ。とばかりに連呼するのです。しかし案の定探し求めて付いた時には夕暮れ。辺りは家路に急ぐ多くの人たち(写真1)。でもここは斯さんの言う通り確かにギリ何とか大丈夫だったのです。
通りから入った小さな古鎮ですが、ムーミン村のように神秘的。一本の河を中心に家屋が並ぶ極めてシンプルなものです(写真2)。この古鎮の目玉は二つの橋。北宋時代の橋を復元したとされる「普慶橋」(写真3)1999年に作られたものですが、木造ゆえ流麗な曲線が目を引きます。もう一つは南宋時代の石橋「普済橋」です。こちらはそのまま。700年以上ここで人々の往来を支えています(写真4)。
何とか目的写真が撮れ各屋からの食卓の匂いに気が付きました。道に面した窓から、覗き込むと正に食事の風景。「撮りたいな」というと、大丈夫おじさんが突然ドアをノックして主と交渉。「駄目よ!」と奥さんの声。勢いとはこんなもの。男は弱い!「どうぞ」ですと。ちゃっかり食卓に座り込む私。かわいそうなことです。名も知らぬヤツに飯まで食われるとは。当然この主その後きっと厳しく「イーバン」されたことでしょう(写真5)。
写真1
スーパー等無し。八百屋は大繁盛の街。
写真2
全戸リバービュウ。いい街です。
写真3
素晴らしい木橋のカーブ。
写真4
低重心の重厚な橋
写真5
ご主人エエ人やねえ。