中国よもやま話

中国よもやま話 4

― ベトナムを旅する 1 ―


「何でベトナムなん」という一部の声を背に、第二回書源社旅行ベトナム世界遺産巡りに旅立ちました。


 日本から五時間人口最大の都市ホーチミンに到着の後、国内線で二時間かけて首都ハノイに到着しました。


 深夜の到着、翌朝は早朝の起床と少々ハードな旅程でしたが、そこは旅の楽しさ眠気にかまわず、ホテルを飛び出し散策です。ハノイ市の人口は約四〇〇万人いるそうですが、主たる乗り物がバイクというのですから、信号が赤になるたびにバイクがまるで蟻のように溜まり(写真1)。信号が変わると蜂が飛び立つようにけたたましい音をたてて一斉に走り出すのです。


 どれほど交差点を眺めていたのでしょうか、ガイドのタンさんがやってきました。集合まで時間が少しあったので、「ベトナム人の昔からの喫茶店に行きましよう」とさそってくれました(写真2)。店の軒先に椅子を置いただけのところにお茶が運ばれてきます。『蓮のお茶』だそうで、昼間花が咲いているときに花びらの間にお茶を詰め、一晩おいて翌朝花が開いたときにお茶を取り出したもので、蓮の花の香りがするといわれています。一杯一〇〇〇ドン(約八円)現在のベトナムで最も安い物の一つだそうで、お年寄りのアルバイトとしてやっている店が多いとのことです。


 バスで約四時間。昼食を兼ねた世界遺産ハロン湾クルーズです(写真3,4)。広大な海域に約二〇〇〇の島や奇岩が点在していて、その多くに名前が付いています。


 夜はハノイ市内で水上人形劇を見物しました(写真5)。日本の文楽のようなものでしょうか。民話、習慣などの話を一本数分、十七話。コミカルさと繊細な人形の動きに時間を忘れました

写真1

写真1
このような光景は朝から夜まで続きます。
写真2

写真2
こんな出来事が一番思い出に残ってしまいます。
写真3

写真3
新鮮な海の幸が豊富な船上の料理。
思わず笑顔が溢れます。
写真4

写真4
どこまでも続くこの風景。一週間かけたクルーズもあるそうです。
写真5

写真5
ホーチミンが建てた劇場。何度も改修し使われている。いつも満席。