中国よもやま話

中国よもやま話 95

― 中国食べ歩き ‐古鎮めぐり⑲‐新市


 当然川村龍洲先生の知り合いということだからですが、前童の童衍方芸術館で揮毫を求められました。こういう時は色々言い訳せず堂々と書くのが礼儀。先日『収蔵証書』が届きましたが、その立派さに驚きました(写真1)。以前斯宅の斯民小学校で立派な額装をしていただいた事があったのですが、思いもしない出来事が中国旅の醍醐味です。話は変わりますが、今年の春節、関空では入国する中国人旅行客に特別なおもてなしをしたとか。噂の爆買いも期待してのことでしょう。今や空港の風物詩となった高級炊飯器を沢山(私が見た最高は10台)カートに積んでウロウロしながら大声で話す彼ら。嫌!でしょう。でもこうも思うのです。「私ももう少し大きい声で話そう」と。現状日本からのツアーは全滅ですが、また訪中客が増えれば良いと願います。
 古鎮にも勝ち組と負け組があるようで、古鎮の勝ち組は朱家角や烏鎮。対して負け組は前回の礼社のようなところでしょうか。しかしどの古鎮も歴史の分厚さを背景にじっくりどっしりしています。そんな中、省を挙げて有名古鎮に仕立て上げようとしているのが、今回からご紹介する新市古鎮です。きっと規模の大きさなどから有名になっていく古鎮でしょう。
 浙江省湖洲市徳清県新市鎮。インターネットにも日本人のレポートがありませんから初めての?日本人かもしれません。まずは古鎮近くの市場。田舎に行くとまだまだありますが、ここの市場は珍しくフレンドリー。愛想良いとはいいませんが、カメラ撮影がし易いのです。訪ねた季節は11月下旬。青々とした新鮮な青梗菜が旬の時期で沢山売られています。おばさんが切っているのが豚の皮を油で揚げたもので、三鮮には欠かせません。何気なく売られているザーサイですが、この茎のような状態で調理されたものは超ウマ。この市場で最もいい写真が肉屋の親父。写真を撮ろうとすると、無表情でいきなり包丁を手にするのでビビリました。「いい包丁だろ。ずいぶん前に250元もしたんだぜ。俺の自慢の包丁よく切れるぜ!」といいながらニッコリ。確かに良く切れるのでしょう。それ以上にいい顔です(写真2、3、4、5)。




写真1

写真1
あちこちで書きましたが初めてです
写真2

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街中に青梗菜が溢れています
写真3

写真3
深みのある味が出ます
写真4

写真4
難点は持ち帰りにくいこと
写真5

写真5
ホンマベストショット!