中国よもやま話

中国よもやま話 44

― 中国食べ歩き ‐義烏にて①  ―


 以前から一度行かなければと思っていた街が今回からご紹介する義烏(イウ)です。杭州から南へ約一五〇㎞離れた街です。義烏は中国を代表する商売の街で「商品は海のごとく無限にある。義烏はまさにバイヤーの天国」。街中が見本市化したその凄まじさは改めてご紹介するとして、杭州からの移動は列車になりました。祭日に重なっていたため新幹線や過ごしやすい軟座の席も取れず、まさに中国人に囲まれた硬座の席です。(写真1)杭州駅を出発するといきなり隣ではカップ麺にパイナップル。ひまわりの種とムシャムシャ食べだします。ゴミは当然床に捨てますので落ち着きません。約二時間隣のお姉ちゃんはひまわりの種を食べ続けていました。


 義烏駅に着きました(写真2)。この街は唐代の有名な詩人、駱(らく)賓(ひん)王(おう)の出身地です。浙江省金華市に位置しています。「金華ハム」が有名です。


 街の中心部、宿泊したホテルの周辺をまず散策しました。少し歩いて気がついたのですが、街を行きかう人の雰囲気が少し違います。そのほとんどが中東・アフリカ系の国の人達です。中国人の富裕層が日本製にこだわり、日本で近年高額な買い物をしているのと同じで、これらの国の人達はまさに中国製品は高級品。羨望の的なのです。


 写真3は散策しながら気になったレストラン。全く読めない文字の看板ですが、夕食の場所をこの店に仮決めして。もう暫く見物に。水煙草用の店(写真4)が結構あり、街かどで吸っている人も多くいて何とも異様な光景です。


 やはり食事は先ほどの店へ、季節も良くなってきましたから路上に設置されたテーブルでいただこうとしたのが失敗。乞食と靴磨きに取り囲まれる始末で食事になりません。店員を呼んでやっと追い払い食事ができました(写真5)。ケチャップライスのようなものを中心に数点たのみましたが、お味は並み。トイレをと店に入ると、中東系の放送局アルジャジーラの番組などが放映されていました。











写真1

写真1
いろいろな食べ物の匂いが充満する車内。
写真2

写真2
人口約71万人。義烏の玄関口。まさに経済特区。
写真3

写真3
中国なの?と思う街並みが続きます。
写真4

写真4
こんな店が街中にかなりあります。
写真5

写真5
中華ではない料理。宗教上アルコールは店に無し。