中国よもやま話

中国よもやま話 36

― 中国食べ歩き⑦ ―


 杭州人の(特にお金持ちの)休日の最も豊かな過ごし方は、なにもしないことだそうです。といっても本当に何もしないわけではありません。
杭州郊外の龍(ロン)井(ジン)茶(チャ)の農家へ遊びに行き、お茶を飲んで一日過ごすのです。


 写真1は龍井茶農家の住まい兼、リゾート施設です。この地域は杭州市内からかなり奥まった場所なので、外国人はこの場所のひと山手前の農村に行くことが多いそうです。それにしても立派な建物です。幹線道路が付く少し前までは極貧の街で、多くの人が杭州市内に職業を求めに出て行きました。その人たちは市内で市民権を得たのですが、それ程豊かになった人はいないそうです。現在龍井茶農家は極めて豊かで、出て行った人たちは嘆いているそうです。


 写真2は部屋の中から。壁に子供がいた頃か、貼られたシールがあり生活感を感じます。トランプをしたりして時間を過ごすとお茶を入れてくれ、料理が運ばれます(写真3・4)。帰りにお茶を希望すると量りながら袋に詰めてくれます。(写真5)最後に親父さんが「俺が摘んだ茶葉だ」。と念を押しに出てきてくれたので記念撮影をしてお別れです(写真6)。所要時間二時間。一日ボーット過ごせない私はやはり金持ちにはなれません。




写真1

写真1
高級住宅街のようなたたずまい。龍井茶農家は豊か。
写真2

写真2
個人的には、道が舗装されていない農村の風景が落ち着く気がしました。
写真3

写真3
中国人は本当にお茶好き。私は三杯も飲むと調子が悪くなります。
写真4

写真4
料理人がいるそうです。味は良く。豪華料理も出せるそうです。
写真5

写真5
何事もゆっくり。袋詰めにどれぐらい時間がかかったことでしょう。
写真6

写真6
「次は新茶の四月においで」。と、再会を約束?。